私の好きな神様

私は天部像が好きです。忿怒の表情に心惹かれますし、今にも動き出しそうな躍動感にぐっときます。
仏教に帰依し護法神となった古代インドの神々を天部というのですが、インドの神様もそう簡単に仏教に帰依するとは思えません。例えば梵天は、バラモン教では万物創造の神ブラフマンです。宇宙の一切を創造した神が仏教に帰依するなんてことがあり得るでしょうか?
天部というのは、バラモン教やヒンズー教との対立を避けながら、後発である仏教を広めるために布教者が考え出した論理でしょう。こういう人間界の事情が神様の世界に持ち込まれているところも嘘臭くて好きです。
四天王
宇宙の中心である須弥山の中腹に住み仏法を守護するとされています。東方を守護する持国天(じこくてん)、南方の増長天(ぞうちょうてん)、西方の広目天(こうもくてん)、北方の多聞天(たもんてん)からなります。須弥山の縮図である須弥壇でも、四方に位置し中央にいる如来や菩薩を保護します。
持国天は国を治める力を与え、増長天は宝を無尽蔵に生み、広目天は広く世間を見て、多聞天は多くを聞いて学び知恵を得るとされています。
非常に多くの四天王像があり、作成年代を考え合わせて見ると、時代とともに仏像に躍動感が与えられていく様子が良く解ります。また、踏んづけている邪鬼の表情にも注目すべきものがあります。
東大寺戒壇院東大寺法華堂法隆寺金堂などの四天王立像が有名です。
金剛力士
仏敵を粉砕する金剛杵(こんごうしょ)を持つ神様です。
もともとは執金剛神(しつこんごうしん)一尊だったのですが、阿形・吽形の一対として表されるようになり仁王とも呼ばれるようになりました。
東大寺法華堂執金剛神像興福寺国宝館金剛力士像東大寺南大門金剛力士像などが有名です。
それにしても法華堂の執金剛神像が見たい。
梵天・帝釈天
ブラフマン(梵天)とインドラ(帝釈天)。どちらもバラモン教の最高神です。
梵天は前に述べたように万物創造の神で今は仏教を守護してます。帝釈天は戦いの神なんですが、仏教に帰依してからは やんちゃ しなくなったということなのか、静かな様子で佇んでいます。
唐招提寺金堂東寺講堂東大寺法華堂の梵天・帝釈天像が有名です。
十二神将
薬師如来の説法に感動した十二の大将です。それぞれの配下に七千からの者がいるらしい。
十二いるところから十二支と結びついて、頭にそれぞれの干支の標識をつけるようになったそうです。このへんが嘘臭くて良いです。
新薬師寺興福寺東金堂の十二神将像が有名です。
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最終更新日 : 1999年9月25日(土)