東大寺 戒壇院

戒壇院を訪ねるのは始めてです。東大寺には数回来たことがありますが、どうしたわけか一度も行きませんでした。今回訪ねて、今まで行かなかった私は愚か者だったことが解りました。
戒壇院には四天王像だけがあります。「小さいなあ」というのが第一印象です。法華堂の四天王像を見たあとなのでそう感じるのでしょう(法華堂の像高は300cm強、戒壇院の像高は160〜170cm)。
「奈良・京都の古寺めぐり」では「四天王の群像構成として、完璧の域に達した感があります。」と戒壇院の四天王像を評しています。異論ありません。
私は特に多聞天広目天に心惹かれました。私が知っている怒りを表わす仏像(金剛力士、四天王)はみんな似たような顔をしていましたが、この二体はそれらと全く異なる表情です。私の知り合いに似た顔の人がいて親近感があります。
多聞天と広目天のどちらかを私の中のNo.1にしようと思って何度も見比べたんですが、どうしても甲乙つけられません。近くで見ると広目天の方が良いように感じ、離れて見ると多聞天が良く思えます。
多聞天・広目天は堂の後方に配置されているため、近くから眺めたり遠くから眺めたりすることができるのですが、持国天・増長天は前方に配置されているため近くからしか眺めることができません。持国天・増長天にあまり惹かれなかった理由もこの辺にあるのかも知れません。
ここでも他の参拝者とは一緒にならず、四十分から五十分のあいだ国宝一人占め。幸運。修学旅行・団体旅行とぶつからない時期のようです。
今回の仏像巡りの中でここが一番心に残りました。皆さんも是非行って傑作中の傑作を拝んで下さい。
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最終更新日 : 1999年9月12日(日)