仏像と対話するには

静寂でなければいけない
仏像と対話するためには周囲が静寂でなくてはなりません。対話が始まってしまえば かなりの音も気になりませんが、それまでは駄目です。
周囲の音でもっとも邪魔なのは人の声です。「わあ凄い。きゃあ」と民放の下手くそなアナウンサーのように強引に盛り上がる輩(やから)が最悪です。でも、どう仏像を見ようとその人の勝手で、私がとやかく言える筋合いでないのも事実です。
とはいえ、どうにかして静寂の中で仏像と向かい合える方法を考えなくてはなりません。
時期はいつが良いのか
京都に住んだことがあります。夏は発狂するほど暑く、冬は凍死するほど寒いです。春秋が良い季節ですが修学旅行生が大量にいます。
仏像を見るのにいつが良い時期かというのは難しいです。静寂を優先して、多少の寒さは我慢して、真冬に行ってみるというのも手かもしれません。
私は今回なんの気なしに九月第一週に行きました。どうもこれが一番良い時期なのではと思います。お堂の静寂の中に一人だけということが何回もありましたし、気候的にも夏の終わりで暑くありません。
夏休みが終わっているので一般の観光客は少なく、夏休みが終わったばかりなので修学旅行生も少なかったのではないかと推察してます。
拝観開始とともにお堂に入る
修学旅行シーズンと観光シーズンを外して行けば人は少ないですが、意中の仏像を見られない事態も考えられます。春秋だけ公開しているという仏像が多くあるからです。
また特定の日しか公開していない仏像もあります。私は法華堂の執金剛神がたまらなく拝みたいのですが12/16のみの公開です。
これらの仏像を拝みに行けば混雑しているのは必至です。こういう場合は「拝観開始とともにお堂に入る」という手を使います。それでも混んでいると思いますが、拝観開始と同時に入るような人たちは仏像が好きな人たちだと思うので静かに拝むことができるでしょう。
仏像と対話する
静寂を確保したら仏像と対話しましょう。
恐らく始めのうちは駄目でしょう。でも十分、二十分と見つめているうちに、仏像が心を捕らえて離さなくなる瞬間がきます。
そうなったら何か語りかけてみましょう。「千二百年も何見てきたんですか」「私は仕事をつづけるべきですか」「明日の天気は晴れですか」何でも良いです。
なぜ仏像の声が聞こえるのか
語りかけた結果どうでしょう。仏像が答えるのが聞こえましたか?
「聞こえた」という方は耳に異常があるか幻聴かのどちらかです、耳鼻科か精神科に行って下さい・・・というのは冗談です。It's an American joke! Ha hah. 本当に、仏像の声が聞こえたと感じることがあります。
すぐに気がつきますが、仏像相手に自分で問い掛けて自分で答えている場合が多いです。でも、本当に仏像が答えたとしか思えないときもあるんです。
考えて見ると、どうもこれは内なる自分の声を聞いているようです。無意識が考えていることが仏像の声を借りて現れるのではないかと推察します。ユング派である河合隼雄先生いうところの「影」の声を聞いている場合もあるでしょう。
高名な思想家の中には、神の啓示を受けた人がいます。これは内なる自分の声を聞いたのだと思います。一心に思索し、思想を深めておけば、無意識が考えていることが啓示として現れることもあるだろうと思いました。
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せぎてつ伝言板
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最終更新日 : 1999年9月23日(木)