ラックとモールはどう違う?


簡単な違い

ボールを持った選手が敵のプレーヤーに囲まれて、ボールを動かすことが効果的でない場合に密集が形成されます。
この密集のほとんどはラックかモールのどちらかです。ラックとモールの違いを簡単に言うと

となります。


形成の条件

ラック、モールが形成されるとオフサイドラインが設定され、それより前方にいるプレーヤーはプレーに参加できなくなります。したがって、どの時点でラック、モールが成立してオフサイドラインが設定されるのかは、非常に重要です。

ラック形成の条件

競技規則には「ラックとは、フィールドオブプレー内で行なわれるもので、ボールが地上にあって、双方の一人またはそれ以上のプレヤーが、立ったまま、身体を密着させて、ボールの周囲に密集することによって形成される。」とあります。

例えば、タックルされたプレーヤーが立ったまま踏ん張ってボールを地上に置いた場合は、上記の条件を満たすので、ボールを地上に置いた瞬間にラックが形成されます。

タックルされたプレーヤーが倒れてボールを地面に置き、そのボールを取り合うために密集を形成するというのがラックの一般的なケースです。この場合は自分のチームのプレーヤーと相手チームのプレーヤーが組み合った(体を密着させた)瞬間にラックが形成されます。

モール形成の条件

競技規則には「モールとは、フィールドオブプレー内で行なわれるもので、双方の一人またはそれ以上のプレヤーが、立ったまま、身体を密着させて、ボールを所持しているプレヤーの周囲に密集することによって形成される。」とあります。

ここで、「ボールを所持しているプレヤーの周囲に」「双方の一人またはそれ以上のプレヤーが」とあるのがミソです。モールの形成には「ボールを所持しているプレヤー」とボールを所持している側のプレーヤー一人、ボールを所持していない側のプレーヤー一人の最低三人のプレーヤーが必要です。

タックルされたプレーヤーが立ったまま味方のサポートを待ち、そのボールを取り合うために密集を形成するというのがモールの一般的なケースです。この場合はタックルされているプレーヤーまたはタックルしたプレーヤーにボールを保持している側のプレーヤーが身体を密着させた瞬間にモールが形成されます。

上記のケースで、ボールを保持していない側のプレーヤーが身体を密着させた場合はどうなるか?
この場合はモールが形成されません。モール形成に必要な「双方の一人またはそれ以上のプレヤー」という条件が満たされていないからです。ボールを保持している側には「ボールを所持しているプレヤー」しかいません。したがって、ボールを持った選手を二人がかりでタックルしているのと何ら変わりありません。


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